ベルリン

ベルリンの歴史

ベルリンは、第二次世界大戦において大規模な攻撃を受け、壊滅的な状態となりました。
そしてその後、ドイツは東ドイツと西ドイツに分断。
ベルリン市内は、いわゆるベルリンの壁によって東西ドイツに分かれ、隔てられたのです。

そして、東欧諸国で起こる脱ソ連型共産主義の動きはベルリンの崩壊に繋がり、東西ドイツが統一されました。
それまで、互いに行き来できなかった同じ民族が、以前のように同じ地で共に生活できるようになったのです。
しかし、ベルリン自体に大きな企業もなく、生活の安定を望みベルリンを離れる人も少なくはありませんでした。
その代わりベルリンには、新たな市民が移り住むようになり、スタートアップ都市と言われる土壌を作り上げてきたのです。

ベルリンはどんな都市なのか

ベルリンの壁崩壊後、ベルリンの住民のカラーは大きく変わりました。
安い家賃や物価に惹かれ、世界各国からクリエイティブな仕事をする人たちが集まってきたのです。
その結果、多くのアーティストが暮らし、自由な雰囲気の中、スタートアップ都市として大きな盛り上がりを見せるようになりました。

ベルリンは過去に様々な大きな変革を目の当たりにした街です。
そのため、時代の変化への対応力は他の都市よりも抜きんでたものがあり、こういった街の性格もスタートアップシーンの後押しをしていると言えます。

ベルリンはトルコからの労働移民が多く、その二世、三世の世代が現在ベルリンに多く滞在しています。
その他にも、世界各国から移住してきたアーティストやミュージシャンも多く、多国籍な街として外国人が気兼ねなく生活できる街なのです。

ベルリンのよさ

ベルリンのよさはなんといっても、その物価の安さでしょう。
欧米の主要都市に比べると、生活コストは低く抑えられます。

また、東西に分裂していたため、ベルリン自体に地場産業と呼べるものがなく、大企業も少ないのが現状です。
そのため、都会では普通の光景であるスーツ姿のサラリーマンを見かけることはほとんどありません。
逆に、平日の昼間にカフェでのんびりしている人も大勢いる街なのです。

いい意味で、自然体でいられる街、それがベルリンの街のよさでしょう。
多国籍な街だけあり、他人に干渉することもなく、個人を尊重する風土がここにあるのです。

ベルリン移住に向いている人

そんなベルリンですが、やはり日本と比べると不便さがあります。
日本では、年中無休が当たり前のスーパーも、このベルリンでは日曜日を休むところが多いようです。
また、コンビニもありませんし、電車もストライキでよく止まります。

このように、日本と同じような感覚で生活しているとあちこちで不便を感じてしまいます。
ベルリンに移住するのなら、こういった不便さも楽しめる寛容さが必要でしょう。
そして、その不便さに対し、自ら交渉し意見の言える力も求められる街なのです。

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